イギー・ポップ本人が、自らの半生とその音楽キャリアを語った貴重なドキュメンタリー作品
本作はパンクのゴッドファーザーとして知られ、現在もその凄まじいライヴパフォーマンスで世界中のファンを魅了して止まないイギー・ポップ本人が、自らの半生とその音楽キャリアを語った貴重なドキュメンタリー作品である。 イギー・ポップは音楽の都デトロイトで生まれ、イギー & ザ・ストゥージズとして60年代後半にデビュー。上半身裸で血みどろになって行われる激しいライヴパフォーマンスと破壊主義的な音楽性で当時のヒッピー文化に真っ向から反発、後のラモーンズからセックス・ピストルズまで、多くのバンドに影響を与え、70年代NYでパンク誕生を牽引した20世紀ロック史において最も重要な人物の一人である。また多くのパンクアーティストがその成功とキャリアを重ねるごとにイデオロギーを衰退させていったのに対し、現役30年以上キャリアを誇る現在でも、若さを失わない鍛え上げられた肉体を誇示するパフォーマンスを世界中で披露している。2003年のFuji Rock FestivalではMother Fuckerの叫び声と共に観客を熱狂の渦に巻き込んだのは、記憶に新しいところである。 本作では彼の半生をトレーラーハウスで育ったその生い立ちから、知られざるザ・ストゥージズ以前の音楽キャリア、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのニコとの関係、ドラッグの問題とその克服、80年代のデヴィット・ボウィとのコラボレーションによる復活劇など、破壊と再生を繰り返す彼の音楽キャリアを貴重なライヴ映像と共に振り返る。また、イギー自身のロングインタビューにより、パンクのゴッドファザーと呼ばれる事へのスタンス、そしてなぜステージで裸なのかといった彼のミュージシャン/パフォーマンスアーティストとしての信念、そして彼のインテレクチャルな哲学といった意外な一面にまで触れられる内容に仕上げられている。 また、イギーの伝説となった激しいライヴ映像と名曲の数々も共に収録。70年代に全米に全国放送され伝説となったTV EYEの観客の手の上を歩くライブ演奏をはじめ、白黒カメラでとられた貴重なNo Fun、デヴィット・ボウィと共演したFun TimeのTV出演時の様子、そして近年のヨーロッパでのステージでのパワフルなライヴの様子など、イギー・ポップの全キャリアを通した熱狂的なパフォーマンス映像の数々が集結。 収録曲: Lust For Life TV Eye No Fun I’m Alright Dirt Search and Destroy Funtime (with David Bowie) Nightclubbing China Girl Blah, Blah, Blah I’m a God Natural Feeling Louie, Louie [主な仕様] 収録分数:本編 約51分|片面1層|ドルビー・デジタル2.0ch|日本語字幕入り