霧島酒造創業者、江夏吉助氏によって大正五年に初蔵出し された焼酎は、「黒麹」仕込みでした。 もともと黒麹は、焼酎のルーツとされる泡盛に用いられて いる焼酎麹の原点。黒麹が九州に伝わったのは、明治の終 わりと言われており、大正五年に黒麹を用いて醸されてい た吉助の焼酎は、当時としては先進の味だったと考えられます。 吉助氏が残した醸造記録をもとに、最新鋭の設備で古の 「黒麹」を再現し、独自の発酵技術である「三段仕込み」 で醸された本格焼酎が、この「黒霧島」です。 焼酎の原点であり、霧島酒造のルーツとも言えるその味は、 とろりとした甘味にほのかな苦みの余韻が残る、キリっと した重厚な味わいです。 芳醇にして質実剛健、「黒霧島」は、八十年の時を超えて 現代に蘇った黒麹仕込みの本格芋焼酎です。